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観光地の問題点

 2017.05.06 Saturday 

私の友人で札幌で「オトン」というタウン情報雑誌の出版をされている和田哲さんという街歩きのプロがいます。

その和田さんのFacebookに載っていた彼の意見です。

和田さんは観光のプロフェッショナル。そして鉄道好きですから、何とか鉄道を利用してもらおうと日夜奮闘しているプロフェッショナルですが、その彼のプロフェッショナルとしての意見です。

 

どうぞご一読ください。

 

▼▼▼▼▼▼ここから

 

【観光地や公園の“ゴミ持ち帰りルール”を改めよう】
近年の観光地や公園では「ゴミはお持ち帰りください」と呼びかけ、ゴミ箱を設置しない所が増えました。

家庭ゴミの回収が有料化して以来、公園などのゴミ箱に不法投棄する不届者が絶えないのは事実です。また、観光客や花見客が出したゴミの回収費用を誰が負担するのかという問題もありました。「ゴミ持ち帰り」の呼びかけで、これらの問題は解決したかのように見えます。

...

しかし、私はこの「ゴミ持ち帰りルール」に反対します。
理由は3点あります。

(1)多くの荷物を持つことが困難な公共交通機関利用者や高齢者などに負担が大きいこと。

(2)マイカーを選択させ、公共交通機関を敬遠させる要因になっていること。

(3)現地で販売する飲食物の購買意欲を削いでいること。

一人の人間が持てる荷物の量には限界があります。雨の日は傘で片手が塞がります。片手で杖を持つ人ならなおさらでしょう。せっかく観光地で美味しそうなものが売られていても、ゴミを持ち帰らなければならないことを考えて買うのをためらった経験のある人は多いのではないでしょうか。観光地や公園に来る人は、荷物を大量に積めるマイカー利用者ばかりではありません。

そこで、全国の観光地や公園への提言。「ゴミ持ち帰りルール」をやめ、「ゴミの有料回収」をぜひお願いしたいのです。もちろん回収料金は処理費用に回します。人手が要りますが、自治体の人的対応が無理なら、民間事業者に任せても良いと思います。民間事業者にとってもビジネスチャンスだと思うのです。大阪市の淀川河川公園でゴミ有料回収の社会実験をしたところ、良好な成果を上げたそうです。

特に多量のゴミが出るバーベキュー場の場合、徒歩で持ち帰らせるのは酷です。東京に住んでいた頃、バーベキュー帰りに40Lのゴミ袋を2つ両手に持ち、小田急線と丸ノ内線を乗り継いで持ち帰ったことがあります。周囲の乗客からも迷惑がられ、正直、あんなに辛いことはありませんでした。もし現地で回収してくれるなら、たとえ1袋につき1,000円以上でも喜んで払ったと思います。

「公共交通機関をもっと利用しましょう」「ゴミはお持ち帰りください」という2つの呼びかけは、互いに矛盾していると思うのです。公共交通機関の利用を促進するならば、ゴミを持ち帰らずに済むようにすべきです。誰もがマイカーで来ることを“前提”としたような「ゴミ持ち帰りルール」を、今後は「有料回収」に改めてみませんか?

 

▲▲▲▲▲▲ここまで

 

私も観光に絡んでいるプロフェッショナルの一人ですが、観光客って「お客様」ですから、接客する側の基本姿勢として、お客様の便宜を図って、快適にご利用いただくというのがプロとしての基本だと思います。

ところが、観光客を受け入れる側の人たちの中には、「お客様におもてなしをする。」という認識が乏しい地域や人たちがいます。

中には「観光客は迷惑だ。」というような意見を堂々と発言する人たちもいます。

私はそういう地域や人たちを見るたびに首をかしげてしまいます。

なぜなら、自分たちの地域が、人口も増えていて、産業も盛んで、税収もたっぷりある地域ならば、観光客は来てもらう必要はないでしょう。でも、そうでないとしたら将来へ向けた取り組みを何とかしなければなりません。昔だったら工業団地を整備して企業を誘致しようというのも一つのやり方だったかもしれませんが、会社の数が減っている現状で、そういう政策はよほどの地域でないと効果がありません。そんな中で、大した先行投資を必要とせずに即効性があるのが観光客の誘致だというのが、今や全国的な常識になっています。つまり、観光というのは立派な産業なのです。

にもかかわらず、「観光客が迷惑だ。」というのであれば、自分たちの地域がどうやって将来生き残っていくのかという具体的なプランを並行して示さなければならないのです。

お店が売り上げが上がらず、何とかしなければならない時に、やっとお客様が来てくれるようになりました。そのお客様に対して、「忙しくなって迷惑だ。」と言って、「手が足りないんだから食器は洗って帰ってね。食べ残しは持って帰ってね。」と言っているようなものだというのが、「ゴミの持ち帰り運動」ではないでしょうか。

確かに、中にはマナーの悪いお客様もいらっしゃるのは事実です。でも、そういう人が悪さをできないように対策をするのも観光を産業として考えた場合のノウハウのひとつであって、「ゴミは持ち帰ってください。」というのは、ノウハウが無い証拠なんです。

だから、和田さんのようなプロフェッショナルの目で見たら、「????」となるのだと思います。

 

和田さんの文中にもありますが、都市部ではバーベキューを禁止しているところも多くありますね。でも、都会の人たちって皆さんバーベキュー大好きで、ファミリーや仲間たちでバーベキューをやりたくてしょうがないんです。でも、禁止してしまうとビジネスチャンスを失ってしまいます。

そういう都会の人たちの「バーベキュー大好き心理」をしっかりとキャッチして、わずか数年で大賑わいになっているのがいすみ市大原漁港の港の朝市。実行委員会の皆さんが、どうしたら都会のお客様にいらしていただいてお金を落としてもらえるかと知恵を絞って、朝市で購入した伊勢海老やサザエなどの海産物をその場で焼いて食べるバーベキューコーナーを設けたところ、ものすごい人気になっています。そりゃそうですよ。アウトドアで新鮮な魚介類を焼いて食べればおいしいですから。

お値段も都会よりは安いですが、それなりにします。でも、「せっかく来たんだから。」という心理が働きますから当然お財布のひもがゆるくなります。こういうことが産業としてのノウハウなんです。

 

もちろん、「ゴミはお持ち帰りください。」なんて言いませんよ。

だって、そんなことを掲示した瞬間に、「じゃあ、やめようか。」となることはわかりきっていますから。

そして彼らのPRポイントはもう一つ。

「いすみ鉄道と一緒にお楽しみください。」

つまり、電車で来てくれということをさりげなく言っているんです。

上手ですよね。

だって、電車で来れば、お酒が飲めるじゃないですか。

バーベキューをやりながら昼間からいっぱい飲んだら、最高の休日ですから。

 

それにしても「いすみ鉄道と一緒にお楽しみください。」ってのはうまいなあ。

「電車で来てください。公共交通機関をご利用ください。」だと、お客様に指示しているように聞こえるかもしれませんが、「いすみ鉄道と一緒にお楽しみください。」だったら、お客様にすんなりと受け入れられますから。

 

港の朝市はゴールデンウィーク中も臨時開催しましたし、来週からは都内板橋区の大山ハッピーロードでいすみの「旬」を定期的に出張してお届けするようです。

着々と進んでいますね。

 

地方創生って、チャンスは平等だけど結果は平等ではありません。

何とかそのチャンスをものにして、どんどん伸びて行くところと、そうでないところの明暗がそろそろ出てくるころでしょう。

 

私は自分がお手伝いさせていただいている地域が、どんどん結果を出して行くことに大きな喜びと、誇りを感じています。

 

まずはお客様第一。

自分たちの都合を言っているようではダメなんです。

それでも、自分たちの都合を優先する人たちがいるとしたら、そういう人たちには一日も早く引退していただきましょう。

なぜなら、将来の可能性を潰されてしまいますからね。

 

さあ、明日7日、GW最後の日は、ぜひ、「いすみ鉄道で」大原漁港の港の朝市にお越しください。

 

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