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北海道ブランド

 2017.09.19 Tuesday 

北海道の人たちが知らない北海道ブランド。

 

「北海道」と名前が付くと、とにかく人気が高まります。

 

今、池袋のデパートで「秋の大北海道展」というのをやっていて、引き寄せられるように名前に釣られて行ってみましたが、とにかくすごい人、人、人。

平日なのに、動けないほどのお客様で大賑わいです。

 

 

 

 

東京の人って北海道好きですねえ。

これは別に東京だけの話じゃなくて、名古屋でも大阪でもそうだと思いますが、とにかく北海道と書けば催事が成功する。

実は私、先週北海道へ行ってたんです。

10月にも11月にも北海道へ行く予定が入っておりまして、でも、そんな私でも北海道と聞けば、出かけてみたくなるのですから。

これが北海道ブランドの力なんですね。

 

台湾でもコンビニに入ると北海道ミルクで作ったパンなど、北海道ブランドがたくさん並んでいまして、私は台湾人の友人に、

「なんで北海道って書いてあるの?」

と尋ねたところ、

「そりゃあ、北海道って書いてあればおいしそうでしょ。」

と、答えましたから、日本人だけじゃなくて、きっと台湾人も韓国人も中国人も、みんな同じ気持ちなのでしょう。

 

北海道ブランドって、すごいですよね。

 

でも、私はちょっと危機感を持っています。

長年、そうですね、40年以上も前から、北海道に200回以上行っていますので気づいているのですが、少しずつ北海道の価値が変わってきています。

この大北海道展でも顕著だったのですが、海産物、つまり、エビ、カニ、いくら、ホタテのような商品のブースにお客様は少なめです。3000円近くするエビとカニといくらがてんこ盛りになったお弁当やお寿司のコーナーにはお客様が入ってなくて、ラーメンだとかソフトクリーム、ワインやチーズのコーナーが混んでいる。

昔は、エビ、カニ、ホタテやいくらを大金をはたいて買っていたのが、今では買わなくなってきている。

どうしてかというと、その理由はただ一つ。

東京でも買えるから。

 

この30年ほどで物流が発達して、それまで買えなかった商品が自分が住んでいる地域でも手に入るようになりましたから、わざわざ北海道へ行かなくてもよくなったのです。

ボタンエビだとか、活ホタテなどは、昔は北海道へ行かなければ食べられませんでしたが、今では東京はもちろん、私が住んでいる千葉県の内陸部の町でもふつうに食べることができます。

だから、札幌へ行っても、わざわざ高級海産物を食べなくなりましたから。

北海道だからといって、特別安いわけでもありませんしね。

「わ〜い、毛ガニだ! タラバだ!」ってやっているのは基本的には高齢者が多くて、若い人たちは高い海産物を食べるよりも、他にお金を使った方が良いから、せいぜい食べに入るのはちょっと高級な回転ずしぐらいです。

ひところ有名だった小樽の寿司屋通りなども以前ほどの勢いは感じませんし、あとは、海産物を喜んで食べているのは外国人ばかり。居酒屋で2万円もするタラバガニを頼んでむしゃむしゃ食べているのは、ほぼ100パーセント外国人です。

なぜなら彼らは宅配便で家に送ることはできませんから、ここぞとばかり、食べていくわけです。

 

そういう状態を見聞きしているとに、北海道のありがたさ、北海道ブランドの強みって、時代とともに変わってきているということがわかるんです。

いつまでも、エビ、カニ、いくら、ホタテじゃないんですね。

残念ながら非日常の特別感は、そういう海産物にはなくなっているのです。

 

では、北海道ブランドの強みは何かというと、やっぱり広い台地。話のタネに一度行ってみたい、見てみたいような雄大な景色であったり、星空であったり、夕焼けだったり、雲海であったり、あるいは雪景色や流氷なのです。

牛がいる風景や牧草ロールが並んでいる景色。

 

これは、いつまでたっても都会では手に入りませんし、宅配便で届けてもらうことはできないのですから。

 

でもって、危機感というのは、北海道以外の人たちというのは、北海道のすばらしさを理解しているけど、当の北海道人の皆さんは、内地の人たちが「北海道って良いですねえ。」と言うその気持ちを理解できないわけで、「こんなところのどこがいいのか?」って言っている。

これが、北海道ブランドの危機だと私は思っているのです。

 

なぜなら、行列のできるラーメン屋さんのご主人が、「うちのラーメンのどこが良いのか俺には判らない。」と言って、目の前のお客をさばいているのと同じことなのですから。

 

どんな商売も、お客様の気持ちを理解することがスタートラインだと私は考えていますが、大衆相手の安売り商売ならまだしも、仮にもブランドビジネスである以上は、基本的価値を見つけ出して、その価値をどうやって高めていくかというのがお仕事ですだからです。

 

でも、これって北海道だけじゃなくて、日本全国の田舎にも当てはまることで、日本の田舎の人たちは自分たちの地域の価値に気づかない人が多いですから、せっかくの宝物が持ち腐れになっている。

もう一歩のところなんですけどね。

 

つまりは、北海道って、大いなる田舎だということなのであります。

 

もったいないなあ。

 

あとは、内地から北海道へ移住した皆さんに牽引役になってがんばってもらうしかありませんね。

私も後補機として、後ろからおっぺすることぐらいは協力しますから。

 

▲千歳空港から30分ぐらいのところにあるひまわり畑。

誰もいないんです。

ここは穴場ですよ。

9月の終わりごろから見ごろを迎えるころでしょう。

 

LCCで日帰りできますからね。

日帰りでも良いから、出かけてみることです。

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