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花咲線の旅

 2018.04.25 Wednesday 

菜の花と桜のシーズンが終わり、ゴールデンウィークまでのほんのわずかの閑散期に、気になっていたローカル線に乗ろうと思って花咲線にやってきました。

釧網本線ほど脚光を浴びていない花咲線(根室本線の釧路ー根室間の愛称名)ですが、実はここもローカル線の横綱級の路線で、本当に素晴らしいところなんです。

 

ということで、「視察」なんてカッコ付けていたら「普段着姿のローカル線」など見られるはずもありませんから、自分の時間と自分のお金を使って、久しぶりにまったくプライベートな一人旅をしているのであります。

 

昨日は根室地方の地震の影響で乗っていた列車が遅れてしまい、予定が押せ押せでご紹介できんかった昨日の花咲線の旅です。

 


 

 

乗車した列車は花咲線の快速「ノサップ」。

キハ54形ディーゼルカーの1両編成です。

国鉄時代最後の車両に属する形式ですからかれこれ30年以上は使われているのですが、大切にされているようですね。昔の新幹線の転換クロスシートを再利用した座席ですが、なかなか快適です。

 

 

 

 

汽車旅といえば当然のように駅弁。

最近の駅弁は工業製品のようなものばかり多くなって、お値段だけが独り歩きしているようでなかなか買う気がしないのですが、釧路の駅弁は手作り感満載で、お味もとてもおいしいので、2個買って2個食べてしまいました。

 

 

何しろこの景色ですから。食も進むというものです。

百年前の私たちの先輩の日本人は、こういうところに線路を敷いたのです。

立派ですよね。

 

 

浜中駅に到着して、ふと見ると列車を待っている地元の「バス」にルパンの絵が描かれています。

そうそう、浜中町はルパンの作者、モンキーパンチ先生の故郷ですね。

それにちなんで、浜中町内の3つの駅には、ルパン3世の登場人物が皆様をお待ちしているようです。

 

 

▲姉別駅

 

 

▲茶内駅の待合室

 

▲その茶内ではルパン列車とすれ違いました。

 

▲別当賀ー落石間の絶景ポイント。

風が強いところなので大きな木が育たないのでしょう。

季節外れのゴルフ場の中のような光景です。

ここまで来ると根室はもうすぐです。

 

 

 

最果ての終着駅、根室に到着です。

 

ここで待っていてくれたのは根室で熱心に花咲線を盛り上げる活動をしてくれている2人。

 

夢空間☆花咲線の会の鈴木一雄さん(左)と、根室市観光協会の有田茂生さん(右)です。

 

熱心に花咲線の情報発信をしている2人です。

 

駅のすぐ横がバス乗り場と合築の観光案内所になっていまして、いろいろなお土産物が売られていました。

 

オランダせんべい。これはワッフルですね。

 

ちょっと怪しいネーミング

 

花咲カニドロップス!

本物の花咲カニを使用?

当店オリジナル?

大人気の品?

 

なんだこりゃ?

 

こういうものにはつい手が出てしまうのがお土産です。

3缶組で買ってしまいました。

 

 

さて、ここまで来たからにはということで、久しぶりにやってきました。

日本最東端の駅、東根室。

花咲線の線路の形は、少し戻るような格好で終点の根室に入る関係で、1つ手前の東根室が実際には日本で最も東にある駅ということになります。

 

こんな無人駅なんですが、実は近くに高校があって、この駅を利用している通学生が数十名いるようなんです。

だから、花咲線の中では乗降客が多い駅なんですね。

 

 

ここ東根室駅で出会ったのが大宮勇吾さん。

地元のFMねむろのパーソナリティーをされていらっしゃる若者です。

時間を見計らって、東根室駅の清掃をされていらっしゃるとのこと。この時もペットボトルやビニールごみなどを拾い集めていました。

「一応、観光客の方もいらっしゃるので、きれいにしておかないと。」ということで、鈴木さんや有田さんたちと一緒に活動をされているのだそうです。

 

こういう市民の皆様方の活動が行われているのは、ちょっと驚きました。

なぜなら、数年前まではJR北海道の沿線の皆さんって、「JRはなぜちゃんと列車を走らせないのか。けしからん。」って言うだけの人が多かった気がするのですが、ここへきて、道内のあちらこちらで、「自分たちができることから始めよう。」という機運が高まってきているのを感じるようになりました。

 

JRは今、「上下分離の下の部分を地域の行政に負担してもらいたい。」などと言い出していますが、そうしたところで地域が無関心であれば大きな成果は出ません。でも、地域の皆さんが、自分たちでできることを始めようと活動を始めているということは、何かすごく良い方向へムーブメントとして動きつつあるのではないかと思います。

 

こういう活動をしたところでJR北海道の経営は、とにかく年間500億円赤字が出ていて、ということは、1日1億5千万円の赤字が出ているということですから、ご当地入場券がいくら売れたところで何の足しにもならないんです。つまり、JR北海道を取り巻く構造や制度を変えない限りは、経営努力でどうにかなる問題ではないんです。年間500億赤字が出ている会社が、国とのお約束だからという理由で新幹線を持たされて、そこにさらに年間60億の赤字が追加されているんですから、つまりはそれが構造であって、こういう構造を変えるような制度を作らなければ、会社としての経営は成り立ちません。

でも、地域の人たちが、あちらこちらでこうやって自分たちができることをいろいろやってみよう、という動きになってきているということは、必ず良い方向性になるのではないか。

 

今回の花咲線の旅では、そんなことを強く感じました。

 

お会いすることができたのは鈴木さん、有田さん、大石さんの3名だけでしたが、活動されていらっしゃる皆様方はもっといらっしゃるはずです。

どうぞ、皆さん、楽しみながら係わってくださいね。

 

千葉県から応援しています。

 

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